【建設業許可申請ノウハウ】工事実績の証明者が無許可業者の場合

【建設業許可申請ノウハウ】工事実績の証明者が無許可業者の場合

建設業許可を申請する時になってから資料を集め始めると大変な場合があります。特に問題になるのは、ある場合の工事実績の証明です。証明を行なうための裏付け資料が必要ですが・・・

工事実績の証明を行なうには?

建設業許可を申請する時には、工事実績の証明を行なわなければなりません。この場合に大変なのは、工事実績の証明者が建設業の許可を受けていない業者の場合です。

証明は自分ひとりではできません。工事実績の証明者が無許可業者の場合には、取り交わした契約書や注文書を証明のために準備しなければなりません。(工事実績の証明者が建設業許可者ならば話は簡単で、建設業許可通知書などを借り受けて提示すれば事足ります)

この証明のための裏付け資料を集めるのが建設業許可の申請で一番苦労する点かもしれません。

工事実績を証明できる書類

建設業許可を受けていない業者から工事を請け負っていた場合には、次のような書類で工事の実績があったことを証明することができます。

  • 工事の注文書
  • 工事の請求書
  • 工事の見積書
  • 工事の請負契約書
  • 工事に関する入金確認ができる書類

上記のような書類を証明する期間分そろえなければなりません。もちろん工事内容がこれから取得しようとする業種の工事とわかるものでなければなりません。

注文書や契約書を破棄してしまったら

注文書や契約書を保管せずに破棄してしまっているようなケースは少し大変な場合があります。また口約束で工事に着手し、契約書や注文書を取り交わしていないケースも同じです。

契約書や注文書が手元に残っていないケースでは、請求書や入金確認書類を使って工事実績を証明していくことになりますが、請求書や入金確認書類を見ても、建設業28業種のうち、どの工事を実際に行なったのか確認できない場合が多いのです。確認できない場合には、どの工事をしたか分かる見積もり書や設計図が必要になってきます。

将来、建設業許可の申請を視野に入れている場合は

建設業許可を現在は取得していなくても、将来的には取得したい事業者の方は多いと思います。

建設業許可を視野に入れている場合には、工事の注文書や請求書などの書類をいつでも提出することができるように、しっかりと管理していくことが重要です。

許可を申請する段になってから慌てないためにも、今のうちから書類の整理をしておきましょう。